入試お疲れ様でした!

中学3年生の皆さん

公立高校入試お疲れ様でした!

間違いなく緊張して受験してきたと思います。

ですが、これからの世の中で確実に一生懸命頑張らなければならないときが来ます。

その時にこの頑張った時間は確実に自分自身を助けます。

少し甘えてしまった人などもいると思います。

ここで気づけるかどうかでその先の人生が決まってきます。

先生方や親御さん全員が15歳を経験してきて今を生き、経験上君たちにいい思いをさせたくて助言していることを忘れずに。

 

さて、話題が戻りまして、今年度の入試に関してのご報告です。

 

私は理数担当ですので、数学と理科に関してお話いたします。今回の記事は数学!

 

まずは、数学から。

昨年度の問題との比較で言わせていただきますと、易化しました。

昨年度の違いとしましては、第2問目の作図の問題に円の問題を入れることにより、第4問目を平面図形の問題に変更してきました!

入試問題の幅を利かせるにはいい判断だと思います。

ですが、第1問目、第2問目、第3問目、第4問目すべての問題が簡単でした。

平均点もぐんと上がると思います。

これで上がらなかったら…正直学力が下がってきているとしか考えることが出来なくなってしまいます。

10年前と比べてみても、下がっては来ているのですが…。

 

 

 

第1問目は、小問集合の問題。

正負の数・文字式・平方根・2次方程式・因数分解・箱ひげ図・投影図の問題でした。

最初の計算問題に関してはほとんど差がつかない問題→ほとんどの生徒が正解する問題だったと思いますが、大問1の4と5は違います。

昨年度から移行措置内容として高校内容から中学内容として下りてきた【箱ひげ図】の問題がついに出題。しっかりと勉強していた生徒じゃないと正解にたどり着かなかったのではないかと思います。

投影図の問題は片方の立面図だけが記載されていて、適切でないものを選ぶ問題でした。

曖昧に勉強していると勘でしか解くことが出来なかった問題だったのではないでしょうか…。

立面図→抹消面から見たときに見える図形

今回は、奥行きや手前にあるように見える工夫も必要でした。良い問題です。この2題に関しては差がついた問題だと思います。

 

第2問目

1は比例反比例の利用の問題でした。2次関数との組み合わせで出題されるかと思っておりましたが、今回は1年生の内容だけで解ける内容でした。

難易度的には難しくない内容でしたが、(2)の問題では、解き方を知らなければ解けない問題が出題されていました。

2は確率の問題。今年の文章で説明する問題でした。

それぞれの場合の確率を求め、文章で説明する問題。昨年度の文字式の説明とは違い、確率の計算をしっかりと求めさせ、その結果答えを選ばせるいい問題。確率の問題としては難しくないようだったため、得点できた生徒は多かったのではないでしょうか?

3は連立方程式の問題

今年は個数の問題でした。難易度では速さや割合に比べて簡単な問題でした。

3つの事柄を言われていますが、問題文をよく読めばCに関しては、全てわかっているため、AとBに着目して解く問題でした。

求めるのがドーナツの個数ですが、文字としておくのはAとBの商品の個数でしたので、最後に間違う人もいたのかもしれません。

4は作図の問題。

いつかはこんな問題を出題するのではないかと思っておりましたがビンゴでした。

第4問目に円の問題を入れない分作図の問題で円周角の定理を入れ、3年生の問題からの出題としてました。

これに関しては、②の作図の仕方が円周角と中心角の関係だと気づけなかった生徒も多かったと思います。

正答率としては低くなるかな…。

 

第3問目

動図形問題でした。さて、やられましたね…。今年は電気料金や郵便料金で来ると思ってたのですが…笑

ですが、動図形問題ありがとうございます。

一次関数の応用問題で一番の基礎は動点問題の解き方です。これを夏の段階から叩き込んでおいてよかった。

全員側は満点だと思います。

一次関数の問題は標準レベル。

最後の問題に苦戦した生徒がいるかとは思いますが、特に難しくはありません。時間との勝負に勝てた生徒は解けていたと思います。

解き方や同点問題のコツなどは後日の解説動画にて詳しくお伝えしますね!

 

第4問目

作図の問題に円を入れてきたので三平方の定理と相似の平面図形の問題。

やや簡単な図形の問題です。

1は合同の証明の問題。

2つは仮定条件からわかることですが、もう一つは、自分自身で3段論法を用いて証明しなければならない入試の問題のセオリー的な出題でした。

2の(1)は相似と合同の証明から対応する辺の長さがわかれば解ける問題。難易度としては学校のワークレベルでした。

2の(2)はいい問題ですね。体積を求める問題ですが、高さがわからない…。その高さを求めるために相似を駆使した問題。

ここが、最上位では解けたか解けなかったかで差がついた問題だったでしょうか。

 

さて、総括です。

全体的に易化しました。

その為、どれだけ正確に解くことが出来たのかで合否が変わってくるのではないかと思います。

 

最後に来年の受験生と受験生をもつ保護者の方々へ。

数学に関しては受験に近づくにつれ勉強時間が足りなくなります。

今回の合否を分けるのも数学の得点になってくると思います。

数学の力をつけたいならば、早い段階での勉強が必要不可欠です。

春から始める・中総体明けから始める・秋から始める・本人のやる気が出てから始める。

始める期間は色々あると思います。

ですが、合格率に関しては、早ければ早いほど合格します。

この春、まずは動いてみるのはいかがでしょうか?