勉強ができる子に育てる方法とは?

皆さんこんにちは!

学習塾NextStageの遠藤です。

さて、ズバリ勉強ができる子に育てる方法って何でしょうか?

これはなかなか難しい質問ですよね…。

私自身、この塾の先生という職業を12年行ってきています。その中で、色々な保護者の方々や生徒とかかわってきました。

試行錯誤をし、たくさんの生徒を合格させ、そのあともしっかりとした道に進めていったつもりです。

その中で、色々な質問や親としての息子・娘へのかかわり方などたくさんの質問をいただきました。

少しでも皆さんの役に立てばいいのではないかと思い、自分なりにまとめてみましたので、是非5分ほどになります。最後まで読んでみてください。

 

・成績を上げるためには、どんな学習が必要ですか?

知識を身に付ける過程で、【インプット型の学習】と【アウトプット型の学習】がありますが、成績が上がらないほど、インプット型の学習ばかりしているケースが多いです。

インプットが【3】に対して、アウトプットが【7】というのが黄金比になります。

つまり、受けた授業の倍以上の時間を復習に費やすことが大事です。

どんなに素晴らしい先生の授業を受けても、復習をしなければ成績は上がりません。自学の時間をどれだけ取れるのかが、とても重要になります。

 

・自宅の学習なかなか…。どうやったらするのか?

これは、間違いなく10人に1人くらいしか、家で集中して学習している生徒はいないと思います…。塾などの自習スペースは確実に活用したほうがいいと思います。

自宅学習をするためには3つの力が必要だと思います。この力がついていないと、学習難易度が飛躍的に上がる高校生になった時に、成績が伸び悩んでしまいます。その3つの力とは、①主体性、②コミュニケーション力、③粘り強さです。これは社会人になってからも求められる力ですよね。【主体性】は自ら進んで勉強する姿勢。【コミュニケーション力】は、分からない問題や学習の進め方についての相談をする行動力。そして、【粘り強さ】は、学習の壁にぶつかったときに諦めない気持ちに繋がります。この力を小学生のうちから育てていきたいですね!

少し、小学生についてもお話しします。

小学生のうちに身に付けておきたいこととしては一つに絞ることは難しいですが、しいて言うのであれば【自己肯定感】です!学習塾に通わせる保護者ほど、成績つまり結果を重視します。それでは、自己肯定感を育てることはできません。なぜなら失敗しない人間なんていないため、必ずいつか成績が下がるときは来ますよね。よって、プロセスを評価してあげることが大事!私は、いつも塾に来た生徒には【いらっしゃい!よく来たね!】と明るく褒めるようにしています。塾に来るだけで偉いよというスタンスでいるからこそ、生徒たちは自ら塾に足を運ぶようになるんです。塾に行く→褒められる→主体的に通塾する、に繋がると思いませんか?無理やり致される塾と、自ら進んでいく塾。どちらが結果がでるかは一目瞭然だと思います。

では結果は気にしなくていいの??

それも違います…。実際に高校受験や大学受験、当然、社会人になればノルマや数字が問われる時が必ず来ますから、結果を出せる人を育てるには、継続性を持たせて頑張り続けさせなければならないのです。【出来ない=途中であきらめる】ということだと私は考えています。出来るようになるまで、何日、何年かかっても、やり続けたものが勝つというのが私の持論です。瞬間だけを見れば負けるときはあるかもしれませんが、勝つまでチャレンジしたものが最終的に勝者です。一時的な努力、つまり、受験で合格する為だけの勉強しかしてこなかった生徒は弱いです。試練は誰にでも平等に訪れますから、それを乗り越えるために自分を信じる力、つまり、自己肯定感を育てることが重要だと思います。

また、よく保護者の方に、子どもが弱音を吐いたときにどうしたらいいかと聞かれることがあります。そんな時に私は、「重要なことですからどんどん弱音を吐かせて下さい」といいます。子供がSOSを出せる家庭環境はとても理想的ですし、子供の心理とすれば親の反応を確かめているわけです。親が親身になって聞いてくれる姿が、子どもにとっては精神安定剤となります。弱音を吐くということは、その子が試練に立ち向かっているタイミングですから、子どもは決してそこから逃げたいのではなく、立ち向かうためのエネルギーを親からもらいたいだけなんです。そして、保護者の方は、弱音を吐きたいくらい頑張っている自分の子どもに誇りをもって接してあげてください。一番やってはいけないのは保護者地震が動揺してあたふたすることです。そして、保護者が介入してその悩みを解説してしまうとせっかくの成長のチャンスを逸することになります。先ほども言ったように親の反応を子どもが見ているわけですから、親が動揺してしますと、自分の悩みがとても大きな問題だと認識してしまう恐れがあります。何があっても渡しはあなたの味方だよというスタンスが一番望ましいです。

・子どもがスマホを持つことってどう思いますか?

正直、成績向上の観点で言えば、百害あって一利なしですね。これは、様々な研究でも証明されていることです。ただし、現在は様々なことにスマホが活用されていますし、高校生になると必須アイテムになっていますよね。個人的には小学生では必要ないと思いますが、中学生からはご家庭に環境によって必要な場合も出てくると思います。その場合は、使用するルールをしっかりと家庭内で作るべきです。一番わかりやすいのは使える曜日と時間を指定することです。それが出来ないのであれば、初めから持たせないことです。うちの子がスマホばかり見て勉強しなくて困っているという相談を高校生の保護者からされることがありますが、それは、子どもの責任というよりは、スマホを与える上での初期設定を怠った保護者にも責任があると考えています。主体的に勉強に取り組める生徒ほど、スマホと上手に付き合っていますから、いかに小・中学生のうちにそういった子供に育てるかも重要ですよね。

 

最後に・・・

学習塾は、勉強を教えるところですが、勉強を教えただけでは成績は上がりませんので、いかに人間力も同時に育てていくかが、その塾の腕の見せ所になります。特に小学生時代の働きかけが重要です。山形市は、習い事に通わせる過程は多いですが、学習塾に通わせる過程はとても少ないです。実際に、山形県の小学6年生の通塾率は、32.6%で全国44位です(1位の東京都は58.8%)。これは、塾は中学生からという固定概念が大きいのが理由だと思います。また、中学生はもっと深刻で、中学3年生の通塾率が35.3%で全国46位です(1位の奈良県は76.7%)。山形県など地方ほど高校入試はの倍率が低い為、高校合格だけを考えれば通塾は必要ない場合があります。ただし、大人になれば倍率など関係ない、非常に厳しい世界で生きていかなければなりません。将来の山形県や日本を背負っていく人材を育てていくことが私達大人の使命であるはずです。子供の可能性は無限大ですから、出来るだけたくさんの子どもたちの可能性を広げるお手伝いをさせていただけると幸いですね。

 

それでは、次の記事でお会いしましょう!